栃木県佐野市にある精養軒やまだ。
豚がお腹にラーメン乗せた独創的なイラストが目印の佐野ラーメン店。
王道の青竹手打ち佐野ラーメンの老舗ラーメン店だが、それだけと思うなかれ。
名物メニューの『とんめん』は、なんとラーメンにとんかつが乗るという異色の佐野ラーメン。
これが意外と旨くてクセになる味。
今回はそんな『とんめん』を味わいに精養軒やまだに行ってみた。
【佐野市】精養軒やまだ 名物とんめんが衝撃的な佐野ラーメン店
今回訪問したのは栃木県佐野市。
東武佐野線佐野市駅より車で4分にある精養軒やまだ。

1954年創業の老舗佐野ラーメン店。
1933年に創業した佐野ラーメン店「精養軒」にて修行した店主が独立、暖簾分けとしてオープン。
現在は2代目店主が営む。
ちなみに
佐野ラーメンは1916年に佐野市に中国人料理人がオープンさせた洋食屋「エビス食堂」(※今は存在しない)がはじまり。
エビス食堂で働いていた小川氏が技術を受け継ぎ、1930年に屋台営業を経てオープンさせたのが佐野ラーメン元祖となる「宝来軒」。
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昔ながらの雰囲気漂う瓦屋根の悠然とした外観、雑多に置かれた鉢植えにらしさを感じる。

佐野ラーメンでは珍しい鶏ガラ不使用のゲンコツと煮干しより5時間かけてとった出汁をベースとする。
和風の出汁を感じるまろやかな味わいの佐野ラーメンが味わえる。
名物の「とんめん」は佐野ラーメンにとんかつを乗せるという、佐野ラーメン界で類を見ない一杯。
それだけでなくとんかつやエビフライなどの定食メニューも取り扱う。
看板に描かれた豚の腹にラーメン乗せてるイラストがシュールで、店名よりも名物の「とんめん」の方が目立っている。

駐車場
駐車場は店舗前に7台ほど駐車可能なスペースあり。

精養軒やまだの店内
店舗入り口の雑多な感じから想像できない整然とした店内。
年季を感じさせない綺麗な店内。

入り口付近に4人掛けのテーブル席が2卓、奥の小上がりには4人掛けの座卓が3卓。
座敷もあり最大12名まで利用可能。
卓上調味料は胡椒のみ。

【佐野市】精養軒やまだのメニュー
【佐野市】精養軒やまだのルール・利用方法
利用方法
- 空いている席に座る
- 口頭にて注文
- 厨房前のレジカウンターで精算撤収
記事内に掲載の全ての情報は訪問時点のものです。
最新の情報を保証するものではありません。
【佐野市】精養軒やまだの名物とんめんを食べてみた
訪問したのは2025年2月のちょっと早めの昼飯。
先客は無し、後客数名。
とんめん
これが名物のとんめん。

佐野ラーメンにとんかつという類を見ない衝撃的なビジュアル。
トッピングはカットされたひれかつ1枚、刻みネギ、メンマ、水菜、梅昆布佃煮。


まずはスープからひとくち。
とんかつの衣からあふれるクリアなアブラが浮かぶ、佐野ラーメンならではの透明度のあるスープ。

出汁の旨みと香味野菜の甘味溶けだす、あっさりとした味わい。
カツのオイリー感がコクを際立たせる。
麺は王道の中太平打ちのちぢれ系。

もっちりとしたコシがありつつも、不揃い感が生み出す食感のアクセント。
噛むほどに小麦の風味感じ、つるりとしてなめらかな口当たりで喉越し感良い。
メンマは既製品だろうか、らしさ感じる甘味のある味わい。
とんかつも食べてみよう。

上はサクサク、下はとろりとした衣のコントラストが面白い。
ヒレカツならではのあっさりとしてきめ細やかな口当たりで、醤油スープの風味で香ばしさ増し旨み濃厚で柔らかい。
普通にヒレカツ単体でも十分戦える美味しさ。
とんかつに醤油かけて食べるのに通じるものがあり、ソースではなくスープを吸った衣の味付けでも十分いける。
むしろスープの出汁を吸収しているので旨み増してるまである。
梅昆布佃煮の酸味のアクセントが絶妙で、かつとの親和性をより高めている。
最後に

栃木県佐野市にある精養軒やまだで名物のとんめん食べてみた。
佐野ラーメンにヒレカツという変化球に実際どうなのと思ったが、これが意外といける。
とんかつに醤油かけて食べるのに通じるものがあり、醤油の風味で香ばしさ増す衣の風味相まってとんかつの旨み引き立つ。
揚げ油のクドさなども気にならない。
普通の佐野ラーメンじゃつまらない、そんな人は是非一度訪問してほしい。




