栃木県小山市にあるハイマウント。
小山市にてインスパイア系を牽引する行列のできる人気ラーメン店。
オープン数時間前から行列ができ、ピークには何十人もの行列ができるほど。
野菜たっぷりのインスパイア系ラーメンに、まぜそば、季節の限定などが味わえる。
柔らかホロホロな神豚を味わい啜る麺は最高の一言に尽きる。
昨年2024年4月に火災が発生し閉店を余儀なくされるも、移転ののちついに2025年6月9日に復活を果たした。
今回はそんなハイマウントに行ってみた。
ハイマウント
今回訪問したのは栃木県西城南。
小山駅より車で6分にあるハイマウント(HI-MOUNT)。
ハイマウントは栃木県小山市にある二郎インスパイア系のラーメン店。
2012年9月1日に栃木県河内郡上三川町、国道新4号バイパス沿いにて創業したインスパイア系ラーメン店。
その後小山市に2014年10月7日に移転し、根強いファンも多く人気を誇っている。
いわゆる二郎系に見られる野菜山盛りのラーメン、ジャンクガレッジイズム感じるまぜそばなどどれも虜にさせる味わい。
浅草開花楼謹製のもっちりコシの強い極太麺に、神豚と呼ぶに相応しい肉厚ボリューム満点だけど柔ホロで旨いチャーシューなど、細部にわたるまで完成度が高い。
おそらく伝説の店舗で食べた最後の一杯
そんなお店を切り盛りする店主である小川裕司氏は、元はサラリーマンでこの業界に挑むキッカケとなったのが38歳の時に埼玉のジャンクガレッジで食べたまぜそばだそう。
その味に衝撃を受け弟子入りし、2012年に独立し現在のハイマウントの創業に至る。
かつて小山市にあった伝説の店舗
ちなみにジャンクガレッジとは、埼玉県にて創業者である高山氏が立ち上げたまぜそば専門店。
2007年に六厘舎隣にオープン、埼玉に本拠地を移して営業するガッツリ系なまぜそばの元祖にして現在のまぜそば人気の火付け役。
店名の由来は師匠の名字「高山」と、店主が大ファンの人気ロックバンド「Hi-STANDARD」からきている。
現在、群馬県前橋市にハイマウントM(2022年12月17日オープン)、茨城県つくば市にハイマウントJ(2025年1月15日オープン)を展開する。
ハイマウントの総本山に位置する小山市のハイマウント。
2024年4月に火災により惜しまれつつ休業を余儀なくされるも、小山市内の新天地、西城南にて新生ハイマウントが2025年6月9日(月)にグランドオープンした。
奇しくもロックの日。
新しいハイマウントのロゴ看板が存在感ある。
駐車場
敷地入り口は道路沿い1箇所のみ。
駐車場は店舗前に8台分のスペースあり。
向かいのTSUTAYAにも利用可能なスペースあり。
※未確認だが道路沿い側らしい
ハイマウントの店内
店舗入り口向かって左手に外待ちベンチ3脚。
店内窓際にも中待ち席あり。
店舗向かって右手に自販機(購入品は店内持ち込み可)あり。
ちなみに店内にも自販機あり。
店内入ると正面に「ハイマウント」のロゴがお出迎え。
有志によるものと思われる伝説の店舗のミニチュアも貸さられていた。
白を基調とした明るく広々とした店内。
ミントグリーンの間仕切り壁や赤いチェアーがPOPな雰囲気。
正面奥側ブラックな厨房がカフェチックでオシャレ。
厨房には小山店主と一品香城東店の星野店長が並ぶスペシャルコラボ。
厨房前にカウンター席が5席。
中央には非対面の4人掛けテーブル席2列、対面仕切りありのテーブル席が8席と4席。
さらに券売機の裏側、間仕切り壁前に4席。

正面から間仕切り壁を左回りに食券を購入して正面厨房でオーダーを済ませ、カウンター右手の返却口で食器類を返却して右手側エリアから帰るという動線ができていてよく考えられている。
正面左手に券売機が設置されている。
詳細
- 1万円紙幣まで対応
- 食券最大5枚までまとめ買い可能
- 電子マネーは使用不可
ハイマウントのメニュー
メニュー一覧
メイン
- まぜそば 並1200円/中1300円/大1400円
- ラーメン 並1100円/中1200円/大1300円
- たれそば 並1200円/中1300円/大1400円
トッピング
- ハイチーズ 200円
- 麺増し 150円
- HI-MOUNT BUTA 300円
- コッコマン 250円
- アイダマン 350円
- ライスマン 200円
- ホットマン 200円
- UZURA 150円
- 濃厚チーズ 200円
- 魚粉 150円
※一部未提供の場合あり
無料トッピング
- ラーメン
ヤサイ
ニンニク
アブラ
課長
ネギ(W不可) - まぜそば
ニンニク
アブラ
課長
チーズ(W不可)
ベビースター
エビマヨ
辛味
利用方法
- 店内券売機で食券を購入して列に並ぶ
・営業前はそのまま列に並ぶ
・営業中は食券を購入してから列に並ぶ - 店内に案内されたら店員さんに食券を渡す
- 半券と呼び出しベルを受け取る
- 無料トッピングを聞かれるのでコール
- 注文の確認後、案内された席に座る
- 呼び出しベルで呼ばれたら中央の受取口で商品をトレイごと受け取る
・調理の都合で順番が前後する場合あり - 食後は添え付けの布巾でテーブルを拭き、食器をトレイごと厨房右手の返却口へ返却して撤収
並び方
正面入り口から左方向に赤線のように並んでいた
※6月14日時点の並び方
ハイマウント行ってみた
訪問したのはオープン後初の土曜日、2025年6月14日。
早朝7時48分、すでに店舗前には2名の先客が。
※どうやら僅差だった様子
オープンまで約3時間、屋根付きのベンチ席を確保できたのは大きい。
9時半になると徐々に来客があり気付けば20名ほどの行列に、オープン30分前には100名近い行列が形成されていた。
帰り際も確認すると歩道まで続く長蛇の列が絶えることはなかった。
11時になり店内で食券を購入、中央の提供口付近で注文受付をしてカウンター席に陣取る。
小山店主の麺上げが再び見られる日が来るとか、きっとファンなら胸熱。
まぜそば中+HI-MOUNT BUTA+UZURA+コッコマン
今回チョイスしたのは『まぜそば中』。
追加でHI-MOUNT BUTA(1枚+2枚?)、UZURA(5個)、コッコマン。
無料トッピングは全部コール。
これまでの豚とは一線を画す、何やら一品香城東店チックなローストチャーシューが2枚鎮座している。
※デフォ神豚2枚でこれがトッピングのHI-MOUNT BUTA本体?

トッピングはヤサイ(もやし・キャベツ)、ニンニク、チーズ、ベビースター、エビマヨ、フライドオニオン、アブラ、鰹節、辛味、極厚ローストチャーシュー2枚、豚2枚、うずら5個。
まずはタレとアブラを絡めてひとくち。
浅草開化楼謹製の太麺が存在感抜群だ。
ゴワムチとしたコシの強い食感で、パンチがきいていて噛むほどに小麦の風味が広がる。
濃いめのカエシにクセのないアブラが絶妙に合わさり、脳天突き抜けるようなコク旨な味わい。
「おかえり!!」と心が叫びたがっている。
ここに鰹節を合わせると、鰹節の風味がアブラと相性抜群で旨みも増して箸がすすむ。
お次はエビマヨで食べてみよう。
濃厚なコクと旨みが絡み合う。
ベビースターを合わせるとジャンク感も増し、塩味と香ばしさ相まってこれまた箸がすすむ。
最後は全体を混ぜ合わせていただこう。
卵黄で濃厚さ増し乳化したタレ絡み合う濃密なコクと旨み、ニンニクガツンとジャンク感もMAXでヤミツキになる味わい。
シャキシャキとしたヤサイの食感のアクセントも心地よい。
時折感じるチーズのとろーり濃厚な風味に食欲が刺激される。
このすべてが渾然一体となった味わい、神懸かっている。
うずらは黄身トロ濃厚で、クセなく何個もいける。
ローストチャーシューも食べてみよう。
1.5cm厚はありそうな肉厚加減だが、ローストチャーシューなのであっさりとしていて重くない。
ローストされた薫香が広がり、肩ロースの弾力ある噛み応えながら程よく柔らかいので肉厚でも食べやすい。
そして噛むほどに広がると香りと濃密な豚の旨みがたまらなく旨い。

そして本家神豚。
安定の極厚仕様のバラロールで、脂身と赤身の地層のような断面にワクワク感と背徳感高まる。
極厚だけど口に含むとほぐれる柔らかホロホロ加減。
繊維のひとつひとつまで濃いめのタレがガツンと染みていて、暴力的なまでに濃厚な豚の旨みをこれでもかと感じさせる。
神豚をおかずに麺を啜る、この無限ループの沼にハマったらもう抜け出せない。
中盤で重くなった口腔内をリセットしてくれるのがコッコマン。
ちなみにコッコマンとは、生玉子2個、生姜、玉ねぎ、カエシの入った味変アイテムのことだ。
これをしっかり混ぜ合わせ、すき焼きのように漬けながらいただくのが至高。
ひんやり冷たい口当たりに口腔内もクールダウン。
おろし玉ねぎや生姜の爽やかな風味と濃厚な卵のコクが後を引く。
カエシの絶妙な塩味がキリッと味を締める。
チャーシューをコッコマンにくぐらせて食べるのもアリ。
後半になるにつれタレや具材の風味が濃縮し、ジャンク感が増して重量感のある味わいに変化。
ここまでくると中盛りの麺量がじわじわと重くのしかかってくる。

でもこの中毒性のある味わいに箸も止まらず、いっきに食べすすめごちそうさま。
最後に
栃木県小山市にあるハイマウントに行ってみた。
およそ14ヶ月ぶりとなる復活のハイマウントの味は感慨深いものがある。
相変わらずの中毒性のある味わい、浅草開化楼謹製の麺との一体感も抜群。
そして神豚の存在感。
至高の一杯に満腹満足。
兎にも角にも、復活おめでとうございます。