福井県福井市にあるヨーロッパ軒 総本店。
福井の名物「ソースカツ丼」を看板メニューにする人気店。
福井でソースカツ丼を食べるなら外すことのできないお店で、休みともなれば観光客が長蛇の列を作るほど。
今回はそんなヨーロッパ軒総本店に行ってみた。
目次(タップできる)
ヨーロッパ軒 総本店
今回訪問したのは福井県福井市順化の片町通り沿い、福井鉄道福武線 福井城址大名町駅より徒歩1分ほどにあるヨーロッパ軒総本店。
福井県内を中心に約30数店舗を展開する老舗ソースカツ丼のお店。
1913年(大正2年)11月28日に東京都早稲田鶴巻町(現新宿区)にて創業。
創業者である高畠氏がヨーロッパで修行をしたことが店名の由来となる。
高畠氏はドイツのベルリンにあった日本人倶楽部で6年間の料理研究のための留学を経て帰国、ドイツ仕込みのウスターソースを日本人好みにアレンジ、試行錯誤の末に大正2年に誕生させたのが日本初のソースカツ丼。
1923年に関東大震災の被害を受け、翌年1924年に総本店を現在の場所に移して再開し今に至る。
100年以上の歴史ある老舗で、今やソースカツ丼は福井の名物料理のひとつに数えられる。
ソースカツ丼を福井に広めた立役者であり、今でこそいろんなお店で味わうことができるが、ヨーロッパ軒ならではの味は他では味わえない。
県内外からお客様が訪れ、休みともなれば観光客が長蛇の列を作るほど。
ちなみにソースカツは豚なのにどうしてお店のシンボルマークが牛なのか?と気になった人もいるかと思う。
実は創業当時、日本では牛カツ(ビフカツ・ビーフカツ・ビーフカツレツ)が主流で、豚肉を食べる習慣が無かったため牛カツを提供していたその当時の名残。
駐車場
お店に駐車場は無いが、近隣の提携有料駐車場「P24」利用時には1台につき1枚の駐車コインがもらえる。
※時間帯、利用する場所によってより割引率が変わる
ヨーロッパ軒 総本店の店内
店内入ると正面奥が厨房、その手前にレジカウンター。
1階は若干狭い印象か。
1階にはテーブル席がトータル16席。
右手の階段から2階へ。
1階と2階ともにたくさんのサインが飾られている。
2階は比較的空間に余裕があり、4人掛けのテーブル席が7卓、窓際に2人掛けのテーブル席3卓。
奥側の小上がりには4人掛けの座卓が3卓。
3階は和室になっているようだが、訪問時は使用していなかった。
卓上調味料は塩のみ。
ヨーロッパ軒 総本店のメニュー
利用方法
- 行列がない時はそのまま店内へ
- 行列が発生している場合は最後尾に並ぶ
- 順番に呼ばれるので案内された席に座る
- 席にて口頭注文
- 食後は1階のレジで清算し撤収
ヨーロッパ軒 総本店行ってみた
訪問したのは2024年4月29日の11時10分頃、外待ち40名ほど。
※記事内に掲載された情報はすべて訪問当時のもの
お店の外まで漂うフルーティーでスパイシーなソースの香りがたまらず、無性に食欲を刺激する。
1時間ほどで店内に案内され、2階4人掛けテーブル席へと陣取る。
さっそくメニューをチェック、創業当時のビーフカツというのも捨て難いが、やはりここは看板メニューをいただこう。
カツ丼セット
今回チョイスしたのはカツ丼セット。
ソースカツ3枚、サラダ、ご飯、みそ汁の定番セット。
味が物足りない人用に皿でソースが提供される。
フルーティーでスパイシーな特製ウスターソースの芳醇な香りが食欲をそそる。
カツも大ぶりで食べ応えがありそうだ。
シンプルにご飯にソースをまぶし、その上にソースカツ丼を乗せたもの。
サラダは千切りキャベツにレタス、きゅうり、トマト。
シンプルにマヨネーズがかけられている。
さっそくカツをひとくち。
カツは揚げたてをソースに潜らせているのだろう、しっかりと全体にソースが行き届いている。
きめの細かいパン粉を使用した衣なので、ソースの染み加減も抜群。
衣はサクッと軽く、薄めなので脂っこくない。
ラードで揚げているので油切れも良く、また衣の甘みも引き立つ。
豚肉は叩いて薄く伸ばしているようで、繊維がしっかり分離し非常に柔らかい口当たり。
これぞまさにカツレツといったところか。
衣のサクサク感もより一層引き立つ。
ソースはスパイシーで程よく辛味がきいていて、フルーティーだけど甘すぎない。
コク深く酸味も効いているのでキリッとした後味がさっぱり。
奥の方に感じる醤油にも似た風味が日本人好みの味わいだ。
ご飯にもソースがかけられているので一体感抜群で、自然とご飯もすすむ。
ちなみにご飯は福井産のコシヒカリと華越前をブレンドし、ソースに合うように工夫されてるそう。
箸休めのサラダが口腔内をすっきりリフレッシュしてくれる。
今度は追いソースしてみよう。
スパイシーさと酸味がきわだち、鮮烈なソースの風味を感じることができる。
後半飽きてきたなんて時におすすめだ。
満服ごちそうさま。
最後に
福井県福井市にあるヨーロッパ軒総本店に行ってみた。
事前情報通りの激混み加減で2時間待ちも覚悟したが、意外と1時間で店内に入ることができたのは嬉しい誤算だ。
諦めて帰らなくてよかった。
会津で食べたソースカツとも新潟で食べたソースカツとも違う味わいで、実はソースの甘さがクドくてソースカツってあまり好きじゃ無かったけど、これは別格。
スパイシーで甘すぎず、酸味がきいているので最後まで美味しいが持続する。
もし福井市に来ることがあったら是非一度味わって見て欲しい。