栃木県佐野市にあるUNITED NOODLE アメノオト。
栃木県内でいち早く『昆布水つけめん』の提供を開始した、今日の県内における昆布水ブームの先駆けとなったお店。
淡麗系を主体とした独創的なメニューを数々提供するお店だけに、昆布水に注目したのも納得。
今回はそんな『昆布水つけめん』を味わいにアメノオトに行ってみた。
【佐野市】アメノオト 昆布水つけめん県内普及の先駆け
今回訪問したのは栃木県佐野市。
東武佐野線佐野駅より車で5分、東産業通り沿いにあるUNITED NOODLE アメノオト。

店主である和田祐一氏は、かつて栃木県小山市にあった人気ラーメン店「中華蕎麦サンジ」で修行。
のちにグループ内での独立という形で2016年9月22日にアメノオトをオープンした。
シトシト降る優しい雨音にはリラックス効果があり、来店したお客にもリラックスしたひとときを過ごしてほしいという想いから命名したのがアメノオトという名の由来。
異業種のアパレル業界から転身、2012年より同店「中華蕎麦サンジ」での修行かたわらで淡麗系の研究を行っていたそう。
2015年には店舗が休業日である火曜日に、新ブランド「404 NOT FOUND」として営業を任されヒットを収める。
翌2016年4月16日の最終営業をもって卒業、佐野市でのオープンに至る。
淡麗系を主体とした独創的なメニューが多く、県内でいち早く『昆布水つけめん』の提供を開始した県内普及の先駆け的な存在。

姉妹店にあたる同県小山市にあるYOKOKURA STOREHOUSE(ヨコクラストアハウス)が、2024年に東京大久保で開催された「大つけ麺博 つけ麺日本一決定戦」に出店し優勝を収めたメニューが昆布水つけ麺。
それをきっかけに昆布水ブームが大流行、同店には昆布水つけ麺を求めて県内外からお客が訪れ行列ができるほどになった。
ちなみに
昆布水つけ麺は、かつて神奈川相模原にあったロックンロールワン(69'N'ROLL ONE)の店主であった嶋崎が2006年に考案したメニュー。
2025年現在は新横浜ラーメン博物館に「ロックンスリー」にて提供している。
駐車場
店舗敷地への入り口は、東産業道路沿いと西側の裏路地沿いに1箇所ずつ。
駐車場として利用できるのは青いコーンのある場所20台分のみ。
なお他店舗の休日・営業時間外である夜・土日に限り追加で4台駐車可能。
※くれぐれも他店舗の駐車場に停めないよう注意
【佐野市】アメノオトのおしゃれな店内
外観といい店内といい、もとアパレル業界に関わってだけありおしゃれ感がある。
カフェのようなおしゃれな雰囲気は、女性が一人でも気軽に来られるようにと胃心地の良い空間を意識してデザインされたもの。

中央にオープンキッチン、それを囲むようにL字のカウンター席が8席。
奥側には4人がけのテーブル席が4卓。

卓上調味料は、醤油・酢・ラー油・粗挽き胡椒など。

【佐野市】アメノオトのメニュー
【佐野市】アメノオトの予約などルール・利用方法
利用方法
- 店内EPARK端末で受付し発券
・オープン前は外待ち席で待機
・受付はお店の端末で直接行う
・EPARKアプリでの混雑状況は確認できるが予約受付は不可 - 待ち席で待機
・外待ち席7席、店内壁際に中待ち席6席あり
・外待ち席待機時に案内されたら店内待ち席へ移動 - 店内待ち席で先に注文を聞かれる
- 案内された席に移動
- 食後は入り口付近のレジにて精算撤収
記事内に掲載の全ての情報は訪問時点のものです。
最新の情報を保証するものではありません。
【佐野市】アメノオト「昆布水つけめん」県内火付け役の一杯食べてみた
訪問したのは2024年7月5日の昼時。
EPARKで受付を済ませると6番目、20分で呼ばれて店内待ち席へと移動。
注文を済ませたら後は空き待ち2分ほどでカウンター席へ。
味玉昆布水つけめん醤油
今回チョイスしたのは味玉昆布水つけめん醤油。

非常に上品かつ洗練されたビジュアルだ。
特注デザインの有田焼の器に包容力を感じる。

麺線美しいUNITED NOODLE謹製の自家製麺。
たっぷりの昆布水は、利尻昆布・がごめ昆布・根昆布・枯節などから出汁をとったもの。
濃厚かつ丁寧に出汁をとった琥珀色に色づく昆布水。
トッピングは肩ロースの低温レアチャーシュー、スライスレモン、海苔、穂紫蘇。


那須鶏・那須中抜き・手羽元などを使用して鶏と水でじっくり低温で抽出した雑味のない清湯ベースに、弓削多醤油の生醤油を含む3種類の醤油をブレンドしたコク深さと甘強みりんによる深い旨みや香りのブースト、さらに乾物の出汁を合わせた旨みに重層感ある醤油ダレを合わせたこだわりのつけ汁だ。
具材は短冊切りにしたネギたっぷりに味玉、肩ロースの吊るし焼きチャーシュー、極太メンマ。

一緒に用意された小鉢は藻塩。

まずは昆布水に浸かった麺をそのままいただこう。
麺は中細ストレートタイプ。

冷水でしっかり締められたバキバキとしたコシの強い噛み応え、中細ゆえに喉越し感も心地よい。
噛むほどに小麦の香りや旨みが広がり、昆布水の濃密な出汁感をダイレクトに感じられる。
今度は藻塩を少量かけていただこう。

昆布水の出汁の旨みが際立ち、麺の旨みもより引き立つ。
このままでもずっと食べていられる上品な味わいだ。
さて、それではつけ汁でいただこう。
麺の半分ほどを浸して一気に啜る。

鼻腔をぬける醤油の豊かな香り、深いコクと濃いめの塩味が昆布水と出会うと絶妙な濃度に変化。
鶏のクセのない旨みと甘み、ネギの香ばしさや吊るし焼きチャーシューから溶け出す香りや旨みが絶妙なアクセントにきいている。
非常にコク深くほんのり甘み感じる上質な旨みの余韻が後を引く。
吊るし焼きチャーシューは、芳ばしい香りと濃密な旨みあふれる。
柔らかもっちりとした食感。

シャキシャキで香ばしいネギ、極太メンマはサクサクとした食感で出汁の旨みを感じるクセのない一品。
箸休めに味玉も食べてみよう。
使用している卵は関塚農場の平飼有精卵で、椎茸や煮干しの出汁で味付けした一品。

プリンとした白身がかぶり付いたら弾けとんてしまった。
溢れる半熟で濃厚な黄身の旨みがたまらない。
これはいい箸休めだ。
低温レアチャーシューも味わってみる。

もっちりとしつつも柔らかな噛み応えで、噛むほどに薫香とクセのない旨み広がる。
レモンを絞れば柑橘系の爽やかな香りと酸味がさっぱりで、穂紫蘇をこそいで添えれば独特の爽やかさが突き抜ける。

完食後は残った昆布水をスープ割りにして、つけ汁に余すことなく加えていただこう。

ズルリと重量感のある口当たりで、濃厚な出汁の旨みを存分に堪能できる。
ネギの甘みも良いアクセントで完飲不可避。
燻製豚レアチャーシュー丼〜生醤油わさび〜
サイドメニューの1番人気『燻製豚レアチャーシュー丼〜生醤油わさび〜』。

薄切りの燻製豚レアチャーシューにミツバがトッピング。
わさびも添えられている。

程よい噛み応え感じる肉感、噛むほどにクセのない旨いが広がる。
薫香の相乗効果で肉の旨み引き立ち、生醤油のコク深くふくよかな香りが旨みをより際立たせる。
わさびのツンとくる刺激と余韻が絶妙で、さっぱりとした後味に固めに炊かれたご飯との親和性抜群。
サイドメニューで1番人気も納得のおいしさ。
ごちそうさまでした。
最後に

栃木県佐野市にあるアメノオトに行ってみた。
県内最速で提供を開始した昆布水つけめんを食べてみた。
これが超人気のヨコストの昆布水の始まりとでもいうべき一杯かと思う感慨深い。
バキバキの麺が風味豊かで、濃密な昆布水と合わさる和テイストなスープの旨み際だつ。
ご飯ものも絶品。
佐野市の淡麗系で頭一つ抜けてる感ある。
佐野ラーメンもいいけれど、佐野市に来たら是非とも立ち寄ってほしいお店だ。



