栃木県栃木市にある めんや天夢。
栃木県を代表する煮干しの聖地のひとつだ。
独特な存在感ある小菅店主夫妻が営む人気店。
週末・休日ともなれば行列ができ、ひとたび限定メニューを提供すると告知すれば長蛇の列ができるほど。
セメント色したマニア仕様な一杯を求めて県外からもお客が訪れる。
今回はそんな一杯を求めて、めんや天夢に行ってみた。
目次(タップできる)
めんや天夢
今回訪問したのは栃木県栃木市沼和田町、東武日光線栃木駅より徒歩400m(5分)にある「めんや天夢」。
いつの日から「天夢系」と呼ばれることを夢見て、小菅店主が2014年10月6日(天夢の日)にオープンさせたお店だ。
オープン当初は平日昼時のみ営業するなど非常にハードルが高かったが、徐々にその名前が広まりついには昼夜営業にシフトして今に至る。
めんや天夢のこだわりは、動物系を一切廃し煮干しでとったスープにある。
常時ストックされる8種類ほどの煮干しから、種類・産地・状態によって仕込みや配合を変え、こだわりの味に仕上げために5〜7種類をブレンドするという。
そんな煮干しの旨みをダイレクトに感じられるスープを使った一杯が味わえる。
もちろんマニア仕様ばかりではなく、一般向けな淡麗系な一杯もあるので安心してほしい。
駐車場
駐車場は店舗正面3台、向かって左奥におよそ10台、裏に20台ほど停められるスペースあり。
駐車場入り口は正面と裏にある。
店舗前は3台のみなので、くれぐれも隣の店舗前に駐車しないよう注意!!
めんや天夢の店内
店内入ると右手すぐにタッチパネル式の券売機が設置されている。
詳細
- 10,000円紙幣まで対応
- 現金のみ、電子マネーなどは非対応
- 複数枚一括購入可
奥行きのある店内は左手に厨房、その前にカウンター席が9席のみでテーブル席は無し。
店内待ち席はなく外待ちのみ。
めんや天夢のメニュー
めんや天夢のメニューはこんな感じ。
※2024年6月16日時点
メニュー
レギュラー
- 煮干しらーめん【はじめの天夢】 840円
- 煮干しらーめん【ヤバニボ】(醤油・塩・山椒) 1,080円
- 黄金の100%煮干らーめん(醤油・塩・シロ) 940円
※数量限定
日替わり限定(不定期開催※SNS要確認)
- グレーなG系『にぼG』
- 烏賊煮干らーめん/烏賊ちん
- 煮干らーめん【セメント一番搾り】
おかわり系
- 替え玉 150円
- 和え玉【黒】 300円
- 和え玉【白】 300円
- 悪魔の和え玉 350円
- 白い悪魔の和え玉 350円
- 煮干し油のトムヤム和え玉 350円
- 和え玉・トム、おまえも悪魔だったのか! 400円
和え玉専用トッピング
- 高級山椒(シビレ・清涼感) 30円
- 生卵(奥久慈卵) 80円
トッピング
- 旨味とコクのとろとろ味玉 130円
- ちゃーしゅー 200円
- 岩のり 100円
- 高級のり(5枚) 100円
- 煮干し 50円
- 煮干し愛 50円
サイドメニュー
- おつまみチャーシュー 200円
飲み物
- ビール(中瓶) 600円
アサヒスーパードライor麒麟ラガービール - ハイボール 500円
- アサヒ ドライゼロ 400円
お土産
- 烏賊煮干らーめん
- 烏賊ちん
- 煮干らーめん【ヤバニボ】味噌
- グレーなG系『にぼG』
- 黄金の100%煮干らーめん(塩)
- 黄金の100%煮干らーめん(シロ)
- 天夢流『煮干しのTKM』2食セット
- お土産和え玉5玉セット(黒・白) 各1,000円
お店の利用方法
手順
- 店内で食券を購入
・オープン前はそのまま並び、オープン後に順番に購入 - 行列発生時は列に並ぶ
・入り口横4名まで、その後は西側の建物沿いに歩道方向に並ぶ - 店内案内されたら奥の席から座る
- 食券を上部カウンターに置く
現金トッピングはこの時に現金と共にコール
替え玉など追加は現金にて都度コール - 食後は食器類を上部カウンターに置き、備え付けの布巾でテーブルを拭く
- ティッシュなどのゴミは入り口横のゴミ箱へ
- 代表待ち禁止、全員揃ってから並ぶ
- 列待ち時の喫煙禁止
- 列待ち時の大声での会話禁止
- 外の自販機の飲み物は持ち込み可
- 1席の利用につき1杯の注文必須
めんや天夢行ってみた
訪問したのは2024年6月16日10時半ごろ。
先頭をゲット。
オープン40分前あたりから来店し始め、オープン後には安定の外待ちが発生。
定刻より30分早くオープンし、さっそく食券を購入して一番奥のカウンター席に陣取る。
上部カウンターに食券と現金を置き、煮干し愛ダブルコールしたら後は待つばかり。
煮干らーめん【ヤバニボ】山椒+煮干し愛ダブル+ちゃーしゅー
今回チョイスしたのは、煮干らーめん【ヤバニボ】山椒+煮干し愛ダブル+ちゃーしゅー。
トッピングは大判なちゃーしゅー2枚(1枚は追加)、海苔、刻み玉ねぎ、カイワレ、山椒、煮干し愛×2(追加)、味玉(サプライズ)。
まずはスープからひとくち。
芳醇な煮干しの香りが鼻腔をくすぐり、濃厚な煮干しの旨みが広がる。
えぐみ皆無でビター感も気にならず、煮干しの旨みの濃縮したカエシがコク深く甘い余韻感じる。
後からふわりと広がる山椒の風味が絶妙なエッセンスにきいている。
この組み合わせ至高。
麺は栃木市の老舗、なかざわ製麺謹製の特注極細ストレート麺。
プリパツ食感心地よく、噛むほどに全粒粉ならではの小麦の香ばしい風味広がる。
スープの絡み抜群で喉越しも良く、ズズッと啜れば煮干しの風味が突き抜ける。
デフォルトを堪能したら、いよいよ煮干し愛の出番だ。
レンゲも駆使して、煮干し愛をスープに溶かし込み、まずはスープをひとくち。
先ほどまでのサラリとした口当たりとは打って変わって、トロリを通り越してドロリとした口当たりに。
まさにセメント然としたスープに変化。
ここまでのカスタマイズは重度ニボラーじゃない人にはおすすめしない
煮干しの旨み極濃でビター感きわだち、塩味も増すがそれを上回るコクと旨みが上書きしてくる。
これこそが重度ニボラーが愛して止まない、めんや天夢の真骨頂『セメント一番搾り』を彷彿させる味わいだ。
麺にもスープが全部無くなるんではないかというほどの絡み加減。
ここまでくると啜る音もズゾゾと重低音をきかせてくる。
超濃厚な煮干しの旨みが口腔内に広がり、その旨さに思わず天を仰ぐ。
そして時折感じる山椒の爽快感が秀逸。
大判なちゃーしゅーも味わってみよう。
しっとり柔らかでシルキーな口当たりで、クセのない上質な豚の旨みが広がる。
このままでも旨いが、スープにくぐらせて食べるのも至高。
箸休めに味玉も食べてみよう。
箸で持ったら弾けてしまいそうなほどプリンとした白身。
中からトロリ濃厚でコク深く旨み濃縮した黄身流れ出す。
瑞々しくシャキシャキとした玉ねぎの食感と風味のアクセントも絶妙。
海苔と一緒に食べれば、磯感ブーストされ旨み倍増。
我を忘れて黙々と食べ進めていたら完食してしまった。
悪魔の和え玉+生卵
替え玉にするか悩ましいところだが、ここはやはり和え玉でしょう。
ということで今回は悪魔の和え玉、ニンニクありをチョイス。
ここであらかじめ食券を購入しておいた生卵の登場だ。
もう生卵を買っていた時点でこの未来は確定していたわけだが。
トッピングは角切りレアチャー、背脂、煮干粉、刻み玉ねぎ、刻みニンニク。
下からガッツリ混ぜていただこう。
ザクザクパツパツ食感心地よく、小麦の香り広がる。
背脂のコクと甘み、煮干し粉の旨みが絡み合い、ニンニクの風味が追い打ちをかけ悪魔的に旨い。
サイコロ状にカットしたチャーシューの食べ応えも満点だ。
奥久滋卵の生卵を解いて、つけ麺風にいただこう。
濃厚でコク深くそれでいてクセのない旨みのある味わいだ。
悪魔的な味付けとの一体感抜群。
これは是非ともやってみてほしい。
最後は煮干し酢を軽く回しかけいただこう。
煮干し酢の酸味で甘み引き立ち、煮干しの旨みもきわだつ。
〆は残っていたヤバニボスープを玉ねぎとともに味わい完飲完食ごちそうさま。
※酢を味わった後はビター感きわだつので、苦手な人は先にスープを味わっておこう。
最後に
栃木県栃木市の煮干しの聖地、めんや天夢でヤバニボを味わってみた。
何度食べても飽きないこの旨さ。
濃厚な煮干しの旨みと山椒の清涼感が秀逸。
追加の悪魔の和え玉も悪魔的に旨い。
是非ニンニクありで食べてほしい。
煮干しの聖地めんや天夢、栃木市でラーメンを味わう時には是非候補の一つに加えてほしいおすすめのお店。