栃木県佐野市にあるラーメンショップ佐野店。
かつてラーショ随一の巨大チャーシューや盛りがヤバいライスなどで名の知れたお店。
現在は二代目店主となり、店舗もリニューアルし仕様も色々と変わったそう。
平日の朝限定(※期間限定)ではあるが普通と遜色ないのに価格が550円〜という破格の一杯が味わえる。
今回はそんなラーメンショップ佐野店に行ってみた。
目次(タップできる)
ラーメンショップ佐野店
今回訪問したのは栃木県佐野市若宮上町、東武佐野線佐野市駅より車で5分にあるラーメンショップ佐野店。
10年以上続くお店であったが店主が急逝し閉店。
その後、二代目店主がお店を受け継ぎ、2023年6月に店舗リューアルし再スタートした。
赤い看板に白文字が特徴的な1970年代に誕生したラーメンショップ。
全国に300店舗以上をフランチャイズ展開する一大ラーメンチェーン。
その総本山となるのは東京太田区にあった椿食堂(現、GOOD MORNINGラーメンショップ)で、椿系やニューラーショ系、パンダが目印の元祖系などをはじめとした派生系がいくつも存在する。
椿食堂管理のもと運営されているのも特徴だ。
今回訪問した佐野店はいわゆる椿系であり、その中でも白暖簾系と呼ばれるお店に含まれることから北関東地区本部系列に派生する。
管理会社自体も椿食堂ではなく小山市の企業が管理、同系列の本店は同市内の犬塚店が本店とされる。
また北関東地区本部系列では、生きてる麺を使用しデフォルトで固めなのも特徴。
非常に複雑な構造のラーメンチェーンだ。
佐野店はラーショ界随一と謳われたチャーシューがウリだったお店だが、果たしてリニューアル後はどうなっているのだろうか。
駐車場
駐車場は共有で約12台駐車可能。
北側と東側に出入り口あり。
ラーメンショップ佐野店の店内
風防室に券売機が設置されている。
詳細
- 現金のみ対応
- 1万円紙幣まで対応
- 新紙幣などの対応は未確認
店内入るとスケルトン天井はそのまま、奥行きがなくなり若干コンパクトに。
小上がりスペースがテーブル席になっており、全体的に綺麗になった。
左奥厨房前にはカウンター席が4席、中央に4人掛けのテーブル席が2卓、窓際に2人掛けのテーブル席が2卓。
各席ではなくカウンター席背後にカスタマイズ用のトッピングなどが置かれ、必要量だけ席に持っていくスタイル。
- 紅生姜
- 小梅
- たくあん
- 豆板醤
- にんにく
卓上調味料は酢、胡椒2種。
ラーメンショップ佐野店のメニュー
メモ
利用方法
- 食券を購入
- 店主に食券を手渡しカスタマイズがある場合はコール
・麺の硬さ、スープの濃さ、脂の多さなど
・背脂チャッチャ希望の場合はコールする
・小盛可 - セルフで水、カスタマイズアイテムを必要量(※食べ残し厳禁)持ってくる
- 食後はそのままで撤収
詳細
- 店内・店主の写真をSNSなどへの投稿歓迎
- 店頭自販機商品は店内持ち込み可
- 学生ラーメンは高校生まで
- 塩ラーメンの味濃いめは+50円
- 水はセルフサービス
- カスタマイズトッピングなどは卓上ではなく必要量を持ってくるスタイル
- 調理の都合で提供順番が前後する場合あり
ラーメンショップ佐野店行ってみた
訪問したのは2024年8月21日の10時前。
仕事がひと段落し遅めの朝ラー。
記事内に掲載の全ての情報は訪問時点のものです。
最新の情報を保証するものではありません。
塩ネギチャーシュー海苔増し
今回チョイスしたのは塩ネギチャーシューの海苔増し。
カスタマイズはデフォルト。
デフォルトでは背脂をスープに投入するスタイル。
トッピングは海苔8枚、チャーシュー7枚、ネギあえ、玉ねぎ、メンマ、ワカメ。
丼のフチを覆わんほどの肉厚チャーシューがインパクト抜群。
セルフカスタマイズアイテムは、豆板醤1杯、ニンニク3杯、たくあん、紅生姜、小梅。
まずはスープからひとくち。
スープにはデフォルトでも結構しっかりとした背脂が浮いている。
スープは毎日仕込んだものを使用。
豚骨に豚肉、鶏ガラ、背脂、数種の野菜と昆布に煮干しなどをたっぷり使用し、強火で炊き出した天然スープ。
動物系の濃厚な旨みに、香味野菜のほんのり甘みとたっぷり背脂のコクがきいていて、しっかりきいた塩気が旨みを引き立てる。
濃厚でこってりそうだが、昆布や煮干しの旨みもしっかりきかせてあるので「クマノテ」も使っていないのだろうか、後味もあっさりとしてピリピリ感も気にならずクドくも感じない。
ノーマルだけど、味も濃いめだし背脂も多めなので、カスタマイズしなくて正解だったな。
ネギあえは白髪ネキに細かくカットしたチャーシュー入り。
シャッキシャキのネギの食感心地よく、チャーシューの旨みや塩気もきいている。
定番の「クマノテ」特有のピリヒリ感は気にならなかったが、塩気が強いのでそういった意味で辛い。
麺は自家製麺工場でつくられる「生きてる麺」を使用。
練り水にかんすいを使用、防腐剤や改良剤不使用で常温熟成で仕上げる麺は、小麦の風味と質を損なうことのない文字通り生きた麺。
中細ストレートでデフォルトでは柔らかめな口当たり。
※生きてる麺は伸びが早いので注意
スープの絡みもちょうどよく、啜るたびに動物系の旨みガツンと広がる。
噛むほどに小麦の風味感じる。
時折感じるゴマの香ばしいアクセントがいい仕事いていて、塩スープと背脂に抜群に合う。
たまに隠れキャラ的に玉ねぎが現れ、甘みのアクセントをきかせてくる。
注文を受けてからカットするチャーシューは国産豚を使用したもの。
デフォルトのサイズ感だが厚みがやばい。
それでも先代の頃と比べると半分のサイズといったところか。
とはいえ、デフォルトではチャーシューメンはチャーシュー5枚なのを考えれば、サイズではなく7枚というボリューム感でカバーしているとも言える。
※しかもこれ半ライス
ていうか先代のチャーシューが振り切れすぎていたともいう。
肉厚だけど柔らかホロホロなので食べやすく、脂身もしっかりあるので食べ応え感がある。
野生味は気にならず、たっぷりあってもモリモリいける。
塩味がしっかりきいているので、スープにがっつり浸すと後半ヘビーになるのが玉に瑕。
海苔と一緒にいただくと、海苔の磯感が背脂と化学反応を起こして抜群の味わい。
スープにヒタヒタにしたワカメも旨い。
ネギあえて食べるのも安定の旨さ。
それでは中盤は豆板醤とニンニク、たくあんを加えてカスタマイズといこう。
ニンニクをがっつり絡め、ネギあえとともに麺を啜る。
ニンニクガツンときいてスープのコクと旨みも引き立つ。
ネギあえの旨さのポテンシャルも跳ね上がる。
豆板醤はなくてもよかったか。
そしてたくあん、これはスープに浸しておいて生暖かくなったあたりにポリポリとつまむのが至高。
食感も心地よいが、この甘みが癒し。
今度は紅生姜を加えてみる。
紅生姜の風味と酸味があっさりとして、重くなった口腔内をリセットしてくれる。
ライスは必需品
そしてライスは必需品。
先代の頃はライスの盛りも振り切っていて、半ライスでもこの倍近くは盛り付けられていた。
今の2倍ライス(250円)が当時の半ライス(130円)の量だったと思うと、先代結構無理してたんじゃないかとさえ思えてくる。
スープにヒタヒタにした海苔で巻いて食べると、海苔の磯感が口いっぱいに広がる。
朝ラーで来てなかったら、ご飯あと2杯はいったやつ。
これもお約束のセルチャー丼。
チャーシューにネギあえ、豆板醤を加えたもの。
大正解。
これが朝ラーで食べに来てなかったらご飯あと3杯はいったやつ。
〆に小梅をかじって口腔内をリセットしごちそうさま。
最後に
栃木県佐野市にあるラーメンショップ佐野店に行ってみた。
2代目店主になって初訪問。
昔のあのやばいチャーシューと漫画盛りのライスはないけれど、なかなかのボリューム感。
特に平日朝限定のラーメンは550円とは思えない一杯だし、チャーシューメンはチャーシューの盛りも豪快でちょっと先代意識しているところもあるかもしれない。
先代店主が店内に掲げていた「ラーメンショップは硬めがに合う!」に倣って、ここでは硬めチョイスがおすすめ。