松屋とすき家の両ブランドが同日の2024年12月17日(火)より冬の期間限定メニュー「いくら丼」を発売した。
すき家は松屋より1時間早い9時より、松屋は10時より発売開始。
同じ「いくら丼」をほぼ同じタイミングで出すとか、対抗心バチバチじゃない。
これは面白い、食べ比べしてくれと言っているようなものじゅないか。
単純に食べ比べるのもいいが、ノーマルメニューでは意外と美味しいで終わりかねない。
たくさん食べてこそその真価が発揮される的な法則のもと、今回は両ブランドともに3倍盛メニューがあるのでそれを食べて味を比べてみたいと思う。
目次(タップできる)
【松屋】たっぷり3倍盛いくら丼
まずは松屋のたっぷり3倍盛いくら丼。
メインのいくら丼にみそ汁、チューブのわさびを小鉢に添えて提供。
松屋はみそ汁が付いてくるというのが嬉しいところ。
早朝ワンオペの大量テイクアウト注文ありの劇忙しい中というハンデはあるが、どんな時だろうとクオリティーを一定以上保つのは基本ということで、まずすでに見た目が全然違うところに違和感を覚える。
出典:松屋
2020年に店舗限定で販売した幻のメニューをブラッシュアップさせて全国販売したもの、というのがハードルを高くしてしまっているところもあるかもしれない。
いくらの量(画像から推測するに多分2倍)も少なければ、青ネギ、刻み海苔に至るまで量が全然違う。
※ネットで調べた他の人が食べたものは画像と遜色なかった
色味は赤みが強く、プチプチとした粒感と濃厚な旨みは良いが、塩気がとにかく、とにかく、とにかく強い。
お好みで備え付けの醤油で味を調整して食べてとあるが、絶対におすすめできない。
いくらの下ごしらえのオペレーション間違えてるんじゃないかと疑うほどに塩辛い。
醤油ダレに漬けすぎというか、シンプルに醤油漬けだろうか?
塩辛いのが大好物な人ならもしかしたらいけるかもしれないが、絶対に万人受けはしない味付け。
よく言えば少量のいくらでご飯がモリモリいける味。
あと刻み海苔を脇に添えず、ご飯に散らすのはダメだったのだろうか?
海苔はもうしっとりしてるし貼り付いてるわでこのまま食べるしかない状態になっているので、せっかくの磯感が活かしきれていない。
でもまぁ、いくら丼みたいにたくさん食べるんじゃなくて、おかずの一品や大根おろしに添えてつまみとして食べたりしたら最高かもしれないな。
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【松屋】いくら丼。幻の海鮮メニューがいくらモリモリで復活!
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【すき家】メガいくら丼
すき家のいくら3倍盛メニューのメガいくら丼。
メインのいくら丼に別添えに小袋入りのわさびが2つ付き。
大盛ライスに刻み海苔を散らすところからもうわかっている。
そこにこれでもかと大量に盛られたいくら、青ネギは添えるだけ。
そしてなにより、HPの画像と遜色ない仕上がりだ。
逆に海苔は多いくらい。
出典:すき家
いくらは光沢のあるオレンジ色で見るからに旨そうである。
プチプチとした粒感と濃厚な旨みと甘みを感じる。
出汁醤油で味付けされているので、コクと甘みが増していくらの旨みも引き立つ。
そして刻み海苔が均一に味わえるので、海苔の磯感でいくらの旨みがより一層際立つ。
わさびを添えて食べれば、これまたいくらを引き立てる。
いくらは食べても食べも無くならない位にたっぷりで、豪快に食べても全然無くならない。
何もかもが絶妙な一体感を醸し出す、万人受けする味わいの一品。
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【すき家】いくら丼。天然いくらに出汁醤油のコクと甘味があと引く旨さ!
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スペック比較
たっぷり3倍盛いくら丼 | メガいくら丼 | 評価 | |
価格 | 1,900円(みそ汁代80円除く) | 2,190円 | 商品価格では松屋のいくら丼が290円お得 |
いくらの基本スペック | ・プチプチ感あり ・色は醤油ダレ沁みて赤みを帯びている |
・プチプチ感あり ・色は光沢があるオレンジ色 |
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いくらの味 | ・濃厚な旨み ・塩気がとても強く、醤油で好みの味に整えてとあるがとてもじゃないが醤油は足せない ・塩辛い味好みな人向け |
・濃厚な旨み ・甘味がありダシ醤油の風味もきいていて食べやすい ・コクと旨みを感じたい人向け |
松屋は好みが激しく分かれる極端な味でとにかくやばい塩辛さで、最初に味見せずに醤油にわさび解いてかけてたら多分一口目でギブアップしていた。 すき家は出汁醤油のコクといくらの甘みが活きていて万人受けする間違いない味 |
総合的な味 | ・ご飯と合わせても塩気が際立っている ・試しにわさびを醤油に解いて少しかけてみたが血管飛びそうになる塩辛さで、わさびが塩気を引きた立てる方向に働いてしまっている ・ご飯を3倍くらい増やして食べたらちょうどいいもしれない |
・一体感抜群で、米の旨さもいくらの旨さも引き立てあっている ・わさびを添えて食べるといくらの旨さが際立つ ・ご飯との割合もちょうどいい |
いくらの旨さを活かし万人受けする味に仕上げたすき家が圧倒的に旨いし最後まで飽きない。 |
見た目 | ・いくら、青ネギ、刻み海苔が別々になっている ・画像と実物が乖離、いくらが少ない |
・ご飯に刻み海苔をまぶし、上にうくらを盛り付け、青ネギが添えられているので一体感があるし味が均一 ・画像と実物が遜色なくいくらの量も多い |
価格が290円違うとはいえ、すき家の方がいくらの量が1.5倍くらい多い |
ご飯のコスパ | 大盛(350g)210円 ※みそ汁80円除く |
大盛(364g)220円 | 松屋は1gあたり0.6円、すき家は1gあたり0.6円。 どちらも遜色なしだが、松屋の米はとにかく旨いとだけ言っておきたい。 ※g数はネット調べ |
具材のコスパ | 1,690円 | 1,970円 | 松屋を仮に100gとして1gあたり16.9円、すき家は150gとして1gあたり13.1円に換算できる。 同量で計算すると松屋2,535円、すき家1,980円に換算できるのですき家の方が22%お得。 ※青ネギ、刻み海苔を含む ※概算だがいくらの量が松屋の1.5倍あるものとして計算 |
最後に
松屋の方が価格が安いのでお得に感じるが、すき家はいくらの量が1.5倍はあるのでコスパ的にはすき家の方が22%お得。
塩辛い味が好きか万人受けする味が好きかの好みによる違いはあるが、個人的な感想としては圧倒的にすき家が旨いと思う。
松屋は2020年に幻のメニューとして登場したものをブラッシュアップさせたものだが、基本松屋は濃いめの味系なのでそれが裏目に出たか。
ただ、すき家はゼンショーグループ、すなわち「はま寿司」という回転寿司業界における圧倒的強者のノウハウも活かせるので、その力の差がはっきり出たとも言えなくはない。
まぁ好みは人それぞれなので実際に食べて判断してみてほしい。