サッポロ一番(ポロイチ)、それは人類が生み出しし叡智の結晶。
2025年1月発売のチャンピオンREDにて、ラーメン大好き小泉さんの出張掲載版としてサッポロ一番のアレンジ漫画が掲載された。
即席麺のパイオニア、サンヨー食品のブランド「サッポロ一番」。
酒類販売業を営んでいた創業者が事業の多角化とともに乾麺事業へと参入、群馬県前橋市にて1953年11月に立ち上げた「富士製麺株式会社」が前身となる。
乾麺事業と並行して立ち上げた即席麺事業にともない1963年4月に現在の「サンヨー食品」へと改名。
初代社長である井田文夫氏の後を継ぎ、のちに2代目社長に就任する先代のご子息にあたる井田毅氏こそが「サッポロ一番」を創ったその人。
1966年1月に「サッポロ一番(しょうゆ味)」を発売、その後1968年9月には「みそラーメン」、1971年9月には「塩らーめん」を発売しシリーズ化を果たし、一躍即席麺業界のトップに君臨。
誕生よりおよそ70年という超ロングセラー商品として愛されつづけていてる。
中でも「塩らーめん」あれはヤバい※個人的主観。
アレンジを加えずにデフォルトの状態で、すでにヤミツキ感のある味わい。
幼い頃学校から帰ると頻繁に調理していた記憶があり、よく仕上げに粉スープと生玉子を加えて溶き卵風スープにして食べたものだ。
今回はそんなラーメン大好き小泉さん出張掲載のレンチンポロイチのアレンジレシピを再現してみた。
レンチン ポロイチ
レンチンポロイチ、それはサッポロ一番をレンチンで料理するという至高の簡単調理法。
サッポロ一番といえば、鍋で麺を茹で、粉スープを加えて混ぜるだけで美味しいラーメンができてしまうというデフォルトでも十分簡単な調理法だが、レンチンでも遜色ない味に仕上げることができる。
多少雑に作っても美味しいというのは、高いポテンシャルを秘めたポロイチだからこそなせる技。
耐熱容器に水と麺を入れ、500Wで規定より3分長めにレンチンするだけなので、小腹が空いた時に手軽かつ片手間で作れてしまうのが良いところ。
そうサッポロ一番があればね。
ぶっちゃけ耐熱容器のまま食べれば、かなり手間が省けて色々と捗る。
ちなみに手間が省けるという意味では、「ポグリ式」なる1980年代に韓国発祥の袋麺にお湯を直接注ぐという食べ方もある。
今回「チャンピオンレッド2025年3月号」にて、ラーメン大好き小泉さんの出張掲載2杯目として特別編「サッポロ一番 塩らーめん」が掲載された。
昨年、作者である鳴見なる先生自ら、大好きなサッポロ一番を見境なく食べてしまったそうで、一旦冷静になるために描いた話だそう。
詳細なレシピは「チャンピオンレッド2025年3月号」に掲載されているので確認してほしい。
素ッポロイチ
素ッポロイチは、作中で小泉さんが一番好きだという食べ方。
アレンジ無しの、ポロイチ塩のポテンシャルをダイレクトに感じられる調理法。
レンチンポロイチに粉スープを溶かし、付属のゴマを添えたら完成だ。
まずはスープをひとくち。
ポロイチ塩ならではの、独特の塩の風味が濃くを引き立てる。
チキンやポーク、野菜の旨みがきいていてあっさりだけど濃厚な味わい。
麺は山芋を練り込んであるのでコシのあるモッチリ食感。
啜るたびにスープの旨みと切りゴマの香ばしい香りが広がる。
シンプルなのに満足感が高い。
炒めたウインナーぶっかけ
レンチンポロイチ(塩)に炒めたウインナーをぶっかけたアレンジレシピ。
ノーマルポロイチにフライパンで焦げ目つくまで焼いたウインナーをトッピングしたもの。
ボリューミーで食べ応え満点だ。
スープを啜ると、ウインナーから溶け出した油分に食べ応え感も増し、香ばしいアクセントきいてコク深い味わいに変化。
ウインナーと一緒に啜る麺も最高。
満足感もあるので、なるほど酒の〆の一品に良さそうだ。
ツナ缶+レモン汁
レンチンポロイチ(塩)にツナ缶とレモン汁をぶっかけたアレンジレシピ。
ノーマルポロイチを作り、ツナ缶を好きなだけトッピング。
仕上げにレモン汁を回し掛けたもの。
スープを啜ると、さっぱりとしたレモンの風味が広がる。
コク旨なスープとの相性抜群で旨み濃厚かつあっさりな味わいで、溶け出すツナの風味がまたレモンとの親和性抜群。
麺を啜れば、ツナの主張をしっかり感じさせる。
さっぱりとしつつも、ツナの風味の余韻ガツンと感じる一杯。
胡麻担々麺風
ポロイチ(塩)を豆乳と白味噌を加えてレンチン、仕上げに余りゴマ3袋をぶっかけ、最後にラー油を回しかけたアレンジレシピ。
レンチン時間を+2分ほどすると麺がほぐれやすい。
たっぷり3袋分の切りゴマを使用しているのがポイントだ。
見た目もなかなか完成度高し。
まずはスープからひとくち。
豆乳の濃厚なコクと白味噌のコク甘み感じるクリーミーな口当たり。
ゴマの香ばしさとラー油のピリッとした辛さのアクセントがスープの旨みを引き立てる。
麺を啜れば、芳醇で香ばしいかおりが鼻を抜ける。
ポロイチを食べているのに、担々麺を食べている錯覚に陥るほどの味わい。
追い花椒すれば、芳醇な香りと痺れる余韻にスープのポテンシャルが跳ね上がる。
完飲不可避なクセになる一品。
レモン汁+温玉
レンチンポロイチ(塩)にレモン汁をぶっかけ温玉を乗せたアレンジレシピ。
鳴見なる先生が試行錯誤の末に辿り着いた一番好きな食べ方で、永遠に食べていられる(※ガチでヘビロテしていたそうだ)と言わしめた一品だ。
温玉をスープに崩していただこう。
スープに溶け出す温玉が、まるで鍋に生玉子を割り入れて火を通したかのような味わい。
ゴマの風味きいたベースの塩スープにレモンの酸味が絶妙で、玉子と酸味が交わることでマヨネーズにも似た余韻を感じる。
麺を啜れば、スープ絡み抜群でコクと旨みにレモンの酸味をガツンと感じられる。
無性に後を引く味わいにヘビロテ納得。
この後こればかり3回は食べている。
最後に
チャンピオンREDに出張掲載の「ラーメン大好き小泉さん」の特別編のポロイチアレンジを試してみた。
作るのも簡単で、アレンジも秀逸でどれも旨い。
特に作中には載っていないが、作者の鳴見なる先生をヘビロテした「レモン汁+温玉」のアレンジが抜群に旨い。
「永遠に食べた」というのも納得の味わい。
是非一度試してみて欲しい。
そんな「ラーメン大好き小泉さん」は月刊チャンピオンにて連載中。