【東京阿佐ヶ谷】無冠 阿佐ヶ谷。牡蠣塩ラーメンが旨すぎて完飲不可避!

グルメ ラーメン

【東京阿佐ヶ谷】無冠 阿佐ヶ谷。牡蠣塩ラーメンが旨すぎて完飲不可避!

東京都杉並区阿佐ヶ谷にある無冠 阿佐ヶ谷。

都内随一の牡蠣塩ラーメンが味わえるラーメン店。

かつて行列店として名を馳せたsoupmenの創業者である小松崎氏が手掛ける新たなステージ。
牡蠣ラーメンの火付け役として、原点回帰となる牡蠣塩ラーメンを看板メニューとするお店。

今回はそんな無冠 阿佐ヶ谷に行ってみた。

無冠 阿佐ヶ谷

今回訪問したのは東京都杉並区阿佐谷北、総武線北口より徒歩1分、パサージュ阿佐ヶ谷1Fに店を構える無冠 阿佐ヶ谷。
2024年7月12日にオープンしたこのお店、都内随一の牡蠣塩ラーメンが味わえる人気店。

横浜に「むかん横浜」、五反田に現在はのれん分け店としてお弟子さんが営む2号店「中華蕎麦無冠」があり、それぞれが独自スタイルの一杯を提供する。

インターネッツ情報によると、茨城県出身の創業者である小松崎氏は、中学時代よりボクシングの経験があり20代の頃にTBS「ガチンコ!」の人気コーナー「ガチンコファイトクラブ」に出演した経歴の持ち主。
その後これまたラーメンとは無縁の自動車関連へと就職、30代後半に上京しボクシングのトレーナーを勤め、ジムのあった五反田でよくラーメンを食べていたそう。

親が共働きで幼い頃から自分で料理をしていた経験もあってか、独学でラーメン作りを始めジムの教え子たちにも振る舞っていたそう。
自分の作るラーメンに手応えを感じ、日々のラーメン作りにより腕も磨かれ、ついには自らラーメン店をオープンするに至る。

たいちょー
たいちょー
ついに天職に出会ってしまったというやつ

紆余曲折があり現在に至る

東京王子の住宅街にオープンした5.5坪のちいさなお店「ざ銀ざ」がすべてのはじまり。
宣伝なども行わず口コミだけで人気となり、本格的にラーメン店を営むべく2018年に東京ときわ台に「soupmen」をオープン。

オープン当初から行列のできるお店として人気になり、2年ほどで食べログ百名店に選ばれるに至る。
人気が人気を呼び、週末ともなれば数十人の行列ができ2・3時間待ちが当たり前となるも、それが仇となりついに苦情が発生する事態を引き起こし移転を余儀なくされる。

たいちょー
たいちょー
行列店ともなれば必ずと言っていいほど立ちはだかる試練だ

2022年には中野坂上に移転し、完全予約制の「むかん」をオープン、行列は無くなるも予約殺到によりまったく予約が取れないと再び問題が発生。
中野坂上を休業、初台に移転して通常営業に戻すもわずか半年で行列問題で苦情が発生してしまう。

度重なる苦情・行列問題に悩まされ続けた小松崎氏だが、そんな中オープンしたのが「無冠 阿佐ヶ谷」
ここでも行列問題は発生したが、なんとか折り合いがついて営業を続けているそう。

脅威の原価率5割の薄利多売スタイル

お店で提供する看板メニューは牡蠣の旨みを存分に感じることのできる『牡蠣塩ラーメン』。
伝説の人気店「soupmen」時代に生まれた一杯。
牡蠣ラーメンブームの火付け役となった一杯だ。

なんと物価高騰の今の時代、しかも東京阿佐ヶ谷の駅近物件で一杯800円という破格の値段設定。
脅威の原価率50%というから驚きだ。
限界ギリギリバトルすぎて、元を取るには回転率を上げ1日200杯以上の薄利多売をしなくてはならないそう。

一般的にはラーメン一杯の原価率は30〜35%、1日に60〜70杯程度、人気店ともなれば100杯程度が相場。
もちろん単純に材料費だけでなく、さまざまな固定費に変動費もかかるので物価高騰、人件費高騰な今の時代に50%というのは脅威的。

たいちょー
たいちょー
800円という破格の安さなのに味も格別とかどうしてるぜ※賞賛の意味で

クオリティーは変わらず、お客も待たせないし当然社員の給料や休みもしっかり与える、にもかかわらず一杯800円
並々ならない努力の賜物だろう。

それも「お客の笑顔10割になれるよう」という心情からくるものに他ならない。
そんな一杯が味わえるのが無感 阿佐ヶ谷。

無感 阿佐ヶ谷の店内

店舗入り口横には券売機が設置されている。

詳細

  • 現金のみ対応
  • 10000円紙幣まで対応(新紙幣使用可)

こじんまりとした店内。
右奥角側に厨房があり、4名体制の高回転にて営業されていた。
店員さんの雰囲気もよく、居心地の良い店内だ。

左手壁沿いのカウンター席5席、入り口側右手にカウンター席4席。

厨房手前には4人まで利用可能なテーブル席が1卓。

卓上調味料が豊富で、ラーメンのタレ・ぶどう山椒・黒七味・一味・ホワイトペッパー・にんにくりんご酢。
さらに自家製辛子高菜も用意されている。

無感 阿佐ヶ谷のメニュー

タップ拡大可

利用方法

詳細

  1. 食券を購入し店内へ
    行列発生時は食券を購入せず列に並び、スタッフの案内に従う
  2. 食券を手渡し案内された席に陣取る
  3. 卓上調味料などを駆使してラーメンを堪能する
    替え玉などは自分のタイミングでコール

行列並び時の注意事項

  • 行列での代表待ち禁止
    全員揃ってから並ぶ
  • 隣の店舗前には絶対並ばない
    店舗向かって階段のある左方向に壁沿いにそって並ぶ
  • トイレを使いたい場合は、前後の並び客に一声かけてから2階トイレを使用

記事内に掲載の全ての情報は訪問時点のものです。
最新の情報を保証するものではありません。

無冠 阿佐ヶ谷に行ってみた

訪問したのは2024年11月30日19時10分ごろ。
先客は9名、後客数名と行列もなくスムーズに店内へ。

食券を手渡し待つこと数分。

牡蠣塩ラーメン

これが看板メニューの牡蠣塩ラーメン。

黄金色したオリーブオイルの厚い層が表面を覆う。
トッピングは低温チャーシュー、岩のり、小ネギ、牡蠣ムース。

【東京阿佐ヶ谷】無冠 阿佐ヶ谷。牡蠣塩ラーメンが旨すぎて完飲不可避!

まずはスープをひとくち。
牡蠣を旨みを抽出したベースのスープに、牡蠣の身をブレンダーにかけ、オリーブオイルやニンニクを合わせたアヒージョ風のムースから追い討ちをかけるように濃密な旨みが溶け出す。

口に含んだ瞬間に芳醇な牡蠣の香りと、それをまとめるオリーブオイルの爽やかな香りが鼻腔を抜ける。
濃厚な牡蠣の旨みガツンと広がり、絶妙な塩味がコクと旨味を何倍にもブーストしている。

ニンニクの風味が良いアクセントにきいていて、より一層旨味をブーストしている。
非常にコク深く旨み濃厚なこの味わい、完飲以外の選択肢が見当たらない。

麺は細論ストレートタイプ。
低加水でプリパツ食感心地よく、スルスルと喉越し感も抜群。

啜るたびに牡蠣の旨みと香りがガツンと突き抜けてきて、後を引く味わいに箸も止まらない。
牡蠣ムースと一緒に食べれば、クセのない牡蠣の濃厚な旨みが何倍にもブーストされ、あまりの旨さに思わず天を仰ぐ。

ダシをとった具材などもムースにすることで無駄なく使う、SDGs的な意味合いからも意識が高い一杯だ。

薄切りなチャーシューはシルキーな口当たりで、外周部に炙りの香ばしい風味を感じる。

岩のりを合わせると、海苔の磯感が牡蠣との相乗効果で旨みを爆発的に増幅させる。

今度は卓上のぶどう山椒でカスタマイズ。

爽やかな香りが広がり、ほんのりピリリと心地よい痺れ感が絶妙にマッチ。

最後まで飽きさせない一杯だった。

しらす丼

ご飯ものからしらす丼もチョイスしてみた。

 

程良い塩味がしらすの旨みを引き立てる。
ごま油の芳ばしい風味も良いアクセントにきいている。

ご飯はしっとり系、しらすとの親和性も抜群。

牡蠣スープと合わせても旨い。
最後にスープを飲み干し、また食べたいなと余韻に浸りつつごちそうさま。

最後に

東京杉並、阿佐ヶ谷駅から徒歩2分にある無冠阿佐ヶ谷に行ってみた。

都内随一の牡蠣塩ラーメンは、非常にポテンシャルの高いスープが完飲不可避のヤミツキになる一杯。
しかも800円というリーズナブルさに驚愕する。

近くにあったら絶対ヘビロテ確実。

無冠 阿佐ヶ谷へのアクセス・店舗詳細

店名   無冠 阿佐ヶ谷
住所   東京都杉並区阿佐谷北2-13-2 パサージュ阿佐ヶ谷1F
電話番号   不明
営業時間   11:00-15:00/17:00-21:00
定休日   なし
お支払い   現金のみ
注文方法   券売機
駐車場   なし
アクセス   電車:中央東線・総武線 阿佐ヶ谷駅「北口」より90m
SNS   X@mukan_asagaya

たいちょー

栃木で活動する雑記ブロガー。 栃木県をメインに全国の美味しいグルメを食べて、お店や料理の情報を中心に紹介。ラーメンネタ率が非常に高めです。

-グルメ, ラーメン
-,