「赤いきつねと緑のたぬき」でお馴染みの、東洋水産(マルちゃん)の人気カップ麺。
今、赤いきつねの新ウェブCMが物議を醸している。
ところで赤いきつねが誕生するまでの歴史を知っているだろうか?
築地魚市場にて創業した冷凍マグロの輸出事業をメインに行う1953年に創立された東洋水産。
マグロを扱うことから加工食品事業をスタート、最初に始めたのが戦後に生まれ手軽に動物性タンパク質が摂取できると重宝された魚肉ハム・ソーセージ。
これまでの加工食品は夏場が需要期だったことから、冬場向けの商品として1961年より即席麺の開発を開始、この時誕生したのが東洋水産の丸で囲んだとがトレードマークから命名された「マルト印ラーメン味付け」だ。
これを足がかりに、ついに1974年にカップ麺業界にも参入に至る。
ちなみにハッピースマイルの「マルちゃん」が生まれたのは1962年のこと、即席麺業界に本格参入にあたり、老若男女問わず親しまれ・愛されるブランドが必要になり誕生した。
マルちゃんの笑顔には「お客様に美味しさや楽しさ、幸せをお届けしたい」という想いが込められているそう。
そしてそんな東洋水産のカップ麺業界に不動の地位を確立させた一品といっても過言ではない、シズル感ある赤いパッケージが特徴的な「赤いきつね」が誕生したのが1978年8月のこと。
のちに1980年に誕生する「緑のたぬき」とともにその人気は今も衰えを知らない。
だが、最近公開された赤いきつねの新CMが物議を醸している。
赤いきつねのCMがなんだか騒がれている
東洋水産の看板商品である赤いきつねと緑のたぬき。
先日2025年2月6日に公開された赤いきつねの新ウェブCM、赤いきつね緑のたぬきウェブCM 「ひとりのよると赤緑」 おうちドラマ編。
キャラクターボイスに市ノ瀬加那さん(@ichinose_1220)を採用した作品で、山下RIRIさん(@RIRI45309899)が監督、コンテ、キャクターデザイン、演出、作画監督を担当されたもの。
作中では、自宅で恋愛ドラマを鑑賞をしてひとしきり泣いた女性が、目に涙を潤ませながら赤いきつねを食べ、心も身体も温まり、幸せな気分になるホッと染み渡るような映像作品。
非常に美味しそうに食べるその作品は、無性に「赤いきつね」が食べたくなるあの味を想起させるすばらしい作品なのだが、発想力豊かな解釈がされ、今物議が醸されている。

が、そんなもんは瑣末なこと。
とにかく美味そげすぎて食べたくなったのでさっそく食べてみることにした。
赤いきつね食べてみた
さっそく用意した赤いきつねのコンビニバージョン。
赤いきつねといえば「お揚げ」、なんとコンビニ限定バージョンはそのお揚げが2枚も入っているというスペシャル仕様。
嬉しさ2倍だ。
そして別添えの粉末スープとし道唐辛子。
どれかひとつが欠けてもだめだ。
これらすべてが渾然一体となることであの美味しい一杯が生まれる。
作り方
ここで改めて作り方を解説しておこう。
まずは取り出した粉末スープを容器の中に投入する。
あらかじめ容器の中に粉末スープも入れておけばいいんじゃないかと思うかもしれないが、別にすることで風味を最大限に生かしお湯を注いだ時にMAXの状態で味わえるようにする工夫に他ならない。
あとはお湯を注いで蓋をしたら待つこと5分。
ここで待機時間を調整することで、固めや柔らかめなどカスタマイズする楽しみもあるが、今回はレギュレーション通りに5分待つ。
5分経ったら完成だ。
お好みのタイミングで七味唐辛子を加えて味わおう。
食べてみた
完成したのがこれだ。
開封すると湯気とともに芳醇な出汁の香りが漂い食欲を刺激する。
泣けるドラマを見ながらさっそくすする!!
もっちりとしたコシある食感のうどんで、つるりと喉越し感心地よい。
ズルズルと啜れば、出汁きいたつゆがよく絡む。
鰹節と昆布の出汁をきかせた風味豊かな味わいで、東向け(東・西版あり)の醤油をベースにしっかりきかせたつゆがたまらない。
そして赤いきつねといえばこのお揚げ。
一旦つゆにじっくり浸してからかぶりつく。
ジュワッと甘辛な味わいが口いっぱいに広がる。
この瞬間、何事にもかえがたい幸福感に満たされる。
甘辛く煮込まれたお揚げに、醤油きいたつゆが合わさることで、お揚げの甘みがより一層引き立つ。
この最初の一口の感動が、つゆに浸すことで何度も復活する。
デフォルトの味をあじわったところで、七味唐辛子をかけていいただく。
七味の芳ばしい風味に味わいが引き締まり、より一層旨みも引き立つ。
無限ループのこどくお揚げジュワ感を堪能しつつ、完食完飲ごちそうさま。
最後に
マルちゃんこと東洋水産の赤いきつねを食べてみた。
出汁のきいたつゆが絶品で、もちつるなうどんもあとを引く。
そしてお揚げ、この味わいは特出すべきものがある。
赤いきつね派、緑のたぬき派論争も真っ青な物議が醸されているが、東洋水産も動画制作に関わった人たちにもありがとうとだけ伝えたい。