栃木県佐野市にある広東。
約半世紀ものあいだ地元に愛される中華柳里店。
80歳を超える店主が夫婦で営む、温かみ感じる居心地の良いお店。
名物は店名を冠する広東メンをはじめ、こだわりの餃子などが人気。
今回はそんな広東に行ってみた。
広東
今回訪問したのは栃木県佐野市植野町。
東武佐野線佐野市駅より車で4分、通りより住宅街の路地に入った一角に店を構える広東。
1970年創業の半世紀ものあいだ、地元民より愛され続ける中華料理店。
夫婦で営む温かみ感じる居心地の良いお店。
店主の飯塚さんは18歳より中華料理店で修行をはじめ、80歳を超える今でも自ら厨房に立ち腕を振う。
半世紀ともなれば親子二代で通う地元民も少なくない。
そうやって長く愛され続けるのは、店主夫婦の人柄もあってのことだろう。
お店の名物といえば、やはり店名を冠する『広東メン』。
季節によって太さを変える店主が創業当時より製麺機にて製麺(※メニューに「手打ちラーメン」と表記されていたので今は手打ちかもしれない)する。
青竹手打ち麺にいかにして近づけることができるかと研究の末に辿り着いた麺、夏は太麺、冬はちぢれ細麺で提供される。
そこに合わせるあっさり醤油のスープが特徴。
さらに豊富な具材入りの餡がトッピングされた広東メンは食べ応え満点。
キャベツにこだわる餃子も名物のひとつだ。
駐車場
駐車場は店舗前に3台、横の砂利の駐車場に7台ほど駐車可能。
広東の店内
年季を感じさせる昭和な店内。
掃除が行き届いていて、半世紀も経つとは思えないほど綺麗。
店内左手に厨房。
その手前にはカウンター席が5席。
右手には6人掛けのテーブル席が2卓、4人掛けのテーブル席が1卓。
卓上調味料は、醤油・酢・ラー油・ソース・胡椒・七味。
広東のメニュー
利用方法
- 空いている席に座る
- 口頭にて注文
・注文により提供が前後する場合あり - 食後は厨房入り口付近で精算撤収
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広東行ってみた
訪問したのは2025年3月4日の昼時。
先客は1組2名、数名。
さっそく席に陣取るとメニューをチェック。
先客のお客さんが『タンメン』美味しいと教えてくれたが、すでに答えは決まっているので、ちょっと悩んだフリをしつつ注文を済ませる。
今回チョイスしたのは『広東メン』と餃子。
広東メン
これが名物の広東メン。
ベースのラーメンに、ちくわ、ナルト、キャベツ、白菜、にんじん、インゲン、タケノコ、コーン、椎茸、豚肉など具沢山の餡がトッピングされた一品。
まずはスープからひとくち。
鶏ガラや豚骨ベースに野菜や魚介などの出汁をきかせたあっさり醤油スープ。
とろりとした餡は中華あんかけならではの旨みと出汁感がきいていて、具材の旨みも溶け出す。
餡でブーストされた旨み、醤油のコク感があり、素朴な味わいが罪悪感なく完飲できそうだ。
麺は冬仕様の程よくコシあるちぢれ細麺。
餡がスープを持ち上げ麺によく絡む。
ズルルと重量感ある啜り心地とともに、濃厚な餡の旨みとスープのコク感広がる。
野菜の旨みにコーンの甘いアクセントがたまらない。
餡が表面を覆っているのでいつまでも熱々のスープで味わえるのも嬉しい。
この餡をおかずにご飯いけそう。

餃子
餃子も食べてみよう。
程よいサイズ感の餃子が5個。
羽付きの香ばしいかおりに食欲を刺激される。
まずは何もつけずにひとくち。
パリサクッとした羽根の香ばしい食感。
焼き目サクサクで皮もっちり。
具沢山で、ニラや白菜、キャベツなどのシャキシャキ食感、ひき肉やニンニクの旨みがきいていて旨み満点でこのままで余裕でいける。
こだわりの千葉県産キャベツの甘みが引き立つ。
素朴な味わいに箸もすすみ、気づけば完食ごちそうさま。
最後に
栃木県佐野市にある広東に行ってみた。
老夫婦が営む昭和レトロな町中華。
素朴な味わいが無性に後を引き、こういうお店が近くにあったら最高だなと感じさせる。
いつまでも末長く続けてもらいたいものだ。